本ブログでは、日浦祐次氏の過去のブログ記事を掲載させて頂いております。日浦氏にとっては過去のものであり、現在のご自身と、運営する瞑想教室「サハスラーラ新宿」にとっては不要とのお考えから全文削除されたそうです。管理人が、過去に日浦氏のブログにより救われた経験を持つため、後に続く真理を求める人のために是非とも!と、再掲載をお願いいたしましたところ快くご承諾下さいました。この場を借りて、日浦祐次氏に厚く御礼申し上げます。 Copyright © Yuuji Hiura all rights reserved.
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美女と白い大蛇19
「それは、やめよ!」
そう忠告したのは、かの聖霊か。
しかし、なぜ聖霊は、わたしに姿を見せないのか。
姿なき声は信じるに値するだろうか。
わたしは聖霊の忠告を聞かず、踊り狂うシャーマンを金縛りにした。
畳の上に音をたてて倒れたシャーマンには、
目もくれず、シャーマンが舞っていた虚空を凝視した。
すると、今まで観えていた霊的存在は、かき消されていた。
そうか、分かったぞ!
シャーマンの念動力によって、
霊的存在としての姿を映像化していたのだ。
恐るべし、 このシャーマンは、清楚な先生ではなかった。
わたしは眼をあけて、畳の上で硬直する先生を見た。
身動きが取れないまま苦しそうな息使いだ。
わたしは、先生に再び問いかけた。
「先生、あなたの神は、何ものか?」
先生は何も答えないまま、目を閉じた。
わたしは金縛りの強さを増して、先生の妖術を封じ込めた。
もはや、このシャーマンの心臓を鼓舞する霊的な音楽も鳴らない。
苦しそうなシャーマンのオーラは光りを失い、
霧のような白いエーテルの塊になった。
あの美しいパール色のオーラは消えた。
金縛りになった先生は、畳の上に仰向けに倒れて、
胸をはだけて太ももを顕にしている。
信者達を目の前にして、みっともない肢体の晒し方だと思った。
女性の信者を手招きして呼び、先生の身支度を整えてもらったが、
先生は汗だくで、かなり呼吸が苦しそうだった。
信者たちの心配は半端ではないことが分かる。
このままの状態にしておけない。さりとて金縛りを解けば、
再びあの神々が支配し、わたしも支配されるに違いない。
言うまでもなく、このまま退散するわけにもいかない。
※管理人太郎。
しかし。24歳ですよ。すごいことだとは思いませんか?
こんな体験をして冷静に入られることも驚きです。
日浦氏の小学生の頃の体験も凄まじいものがありますが、
なんという、人生経験なのでしょう。
美女と白い大蛇18
その時、忠告が入った。
「待てよ、オンナを見てはいけない。」
そういう姿なき声は、大天使か聖霊なのか。
わたしは、われに返って、瞑目した。
そして、音の無い、あの世の音楽に意識を合わせた。
そこには、美しいパール色のオーラを放つ白い大蛇の姿があり、
また、雑誌などに見る天照大神らしき姿もあった。
そして、天女のような姿をした 霊的存在としての意識が沢山いた。
天女たちは、風変わりな楽器をもって、それを奏でていた。
太鼓のような楽器は、シャーマンの心臓を鼓舞するための振動を作り出していた。
こうした様々な霊的存在が、この先生の信奉する「神」だと言うのだろうか。
そうであるなら、決して邪教とは いえないだろうと思った。
それにしても、神話を絵にしたような世界が実在することの不思議さがあった。
わたしの近くには、かの聖霊も立ち会っているのだから、この光景は幻覚ではあるまい。
天照大神のような霊的存在について、聖霊の見解を求めたら、こう答えた。
「神話というのは、人間の創作であるから、お前が観たものこそ事実だ。」と。
わたしが観ている実態が、事実であるなら、
これらの神々が、わたしを「主」にするということか。
しかし、何かがおかしいのだ。
わたしの内奥から、そうした懐疑の思念が生まれた。
だから聖霊のいう事にさえ、わたしは懐疑を抱いた。
それは、積極的な疑いではない。
もちろん否定でも無い。
信じるという基準をどこに置くかが問題なのだ。
論理的 思考、経験値に置くのか。
それとも無責任な他人の意見に従うか。
あるいは、根拠なき 直感に委ねるのか。
わたしの懐疑心が経験や直感に依存するとしたら、この懐疑心も問題なのだ。
がしかし、何かがおかしいのだ。
もう一度、このシャーマンを金縛りにしたらどうなるのか?
美女と白い大蛇17
先生は天上を仰ぎ見ながら、
またしても和歌のような歌を口ずさみながら、静かに立ち上がった。
そして、ゆっくりとした舞を見せた。
しかし、よく見ると、先生は踊っているのではない。
神を呼んでいるのだとわたしは思った。
果たして、あの真珠色をした白い大蛇が現れるのか、
それとも 先生の前には、天照大見神の男性神が姿を現すのだろうか。
先生の舞は以前にも 増して、妖艶な大胆な姿になった。
それを信者たちも固唾を呑んで、見守っていた。
普段の信者には、恐らく見せないであろう妖艶な先生の舞を見ていると、
音の無い音楽が聞こえた。それは、この世の音響ではない。
霊的な世界から流れる玄妙なる音楽だ。
わたし自身は、かなりのオンチだし、音楽のことは分からないが、
素晴らしい 音楽だと分かる。
この先生は、あの世の音楽に合わせて踊っているのだ。
いや、すでに何者かによって、 身体と意識をコントロールされているからこそ、
このような激しくも大胆な妖艶な舞を見せているのだろう。
先生は舞に熱中していて、信者たちには目もくれない。
がしかし、 ターゲットになった「わたし」には、
時々、鋭い眼光を放っている。
その光景は、古代の シャーマンを彷彿させた。
やはり、あの「神」が来たのか?
今度は、どんな姿を見せるというのか。
「主さま、おいでください。」
先生、と言うより、巫女、シャーマンに変貌した彼女は、
舞いながら手招きして、わたしを呼んでいる。
わたしはイヤな予感がした。
まさか、神と結合するための、イニシエーションが始まるのかというフィーリングが湧いた。
あの世から流されている音楽を止めない限り、
オンナシャーマンは、妖艶な舞を止めないだろう。
わたしは、ダンスの先生がさじを投げたくらい、
ダンスもオンチなのだ。そんな恥を知らない大勢のまえで、晒したくはない。
そのシャーマンになった先生は、着物の裾を上げて、
腰紐に差し入れて、白い太ももを顕にしたではないか。
得たいの知れない「神」が乗り移ったようなシャーマンに変貌した長身の先生は、
なんと両肩も露出させたではないか。
はだけた胸は、さらしが巻いてあり、バストを露出しなかったので、
ホッとしたが、豊満とわかる谷間が見えている。
しかし、それだけではない。
クリップを外して長い髪を振りほどいたのだ!
今までの清楚な先生とは、まったく印象が違った。
こうした行為は、先生の 計画的な演技なのだろうか。
思わず信者たちを見たら、彼等も驚愕の眼差しだった。
ここは、ストリップ劇場のはずがないのだから、
全裸にはならないだろうが、
美女と白い大蛇16
「先生は、天照大神の姿を観たのですか?」
「全身から、美しい真珠色の光りを放つ男性の神です。」
なるほど。この美人先生には、恐ろしい白蛇の姿ではなく、男性としての姿を見せるのか。
しかも女性の神として現れるより、女性には男性の神がいいのだろう。
真珠色のオーラを放つというのは、わたしの認識とも共通している。
だが、天照大神の意識というものが白い大蛇の化身になるのだろうか。
白蛇の化身は、天照大神ではないかも知れない。
もっとも 神話と言うものは、人間の創作であるから、
そのまま伝承を信じ込む理由も無い。
白蛇の化身は、もっと多くの情報を語ったが、その内容は割愛する。
わたしと先生は、テーブルを介して対話しているが、
先生は言葉以外にも別の想念を放っていた。
つまり、信者たちの前では、語れないような想いが秘められていた。
それは、 過去からの越え難い男性不信というトラウマを抱えながら、
30 歳を過ぎた女性としての 将来への不安であったと思われる。
このまま、独りで老いることへの不安があった。
だから 先生の信ずる神が認めた「主」に対し、
信頼すべき伴侶としての期待が湧いたのだろう。
それが先生の希望であった。
そんな先生には、気の毒なことかも知れないが、
わたしは 再度、意志を表明した。
「わたしは宗教も霊的なことも嫌いです。教団は引き受けられません。」
そう言うと、先生の表情が曇った。
もう一年もまえから、主の出現を神から預言されていて、
先生には、確かな期待感になっていたからだろう。
「どうすれば、引き受けて貰えるのですか?」
「なんら条件はありません。」
そう言うと先生の意識は、絶望状態になったようだった。
美女と白い大蛇15
さて、白い大蛇、美人先生との結末も書かないと。。。
「主さま、教団の運営を了解してくださいませ。」
先生は、嘆願するような声で、そう言った。
全国にある教団の施設、すべての信者たちが、
わたしを主さまと崇めるなど、普通ではありえないことが起こっていた。
もし、その気になれば、 リッチな暮らしが出来たのかも知れない。
だが、間違っても、東京ドームを借りて、
「我は、 なんとやらである!」と言うような馬鹿はやらない。
残念ながら、わたしは宗教を運営する気は、この時も今もない。
しかし、白い大蛇の化身は誰なのか。
それに目を付けられた自分は誰なのか。
また白蛇と再会するとは、一体どういう事か、それが気になった。
先生は、わたしが教団の運営に無関心だと気付いたのだろう。
「あなた様には、身も心もすべてを捧げます。」とまで言った。
それは色仕掛けのつもりなか。
「先生、あなた方の信じる神は、何かを知っていますか?」
この教団は、神のお告げにより、わたしを一年前から待っていたという。
わたしが教会の主になるのだと言っていた。
そんな話しは、にわかに信じ難いが、
この先生と信者達の対応を見るとき、
彼等は本気だと思わざるを得なかった。
白い大蛇の化身は、もう気配が無いから立ち 去ったようだった。
先生は、静かな口調で、神の名を語った。
「わたし達を導かれるのは、天照大神です。」
天照大神(あまてらす・おおみかみ)というのは、
日本の神様の中では、最高位を占める太陽の神であり、
高天原(たかまがはら)の主宰神だとされる。
男性神説と女性神説とがあるようだが、
両説が争う中、ハッキリとした証拠は無さそうだ。
しかし、この先生が着物を着て、和歌を口ずさむのは、
高天原(たかまがはら)の祝詞か、または神道系の祝詞か。
100 帖敷きの広間にある祭壇は、神道系を思わせていた。
言うまでも無く、白蛇の化身が 天照大神(あまてらす・おおみかみ)だという証拠はない。